autumn colors

紅葉

先日訪れた町屋風茶屋

もうストーブの季節なんだ。
最近ぐっと寒いけれど冬とか師走とか全然実感がないです。

死生観、メメント・モリ.....
昨日北野武の映画を観たからだろうか

心に秋を実感せぬままの冬の到来が何だかもの淋しく、
センチメンタルな気持ちになる。

ビートたけしは、昔から割と好きな方だったのだけれど、
映画に関しては、ところどころ懐疑的な意見を持っていた。
でも、キッズリターンという映画が良かったことを思い出し、
ソナチネを観てみたら結構良かったです。作風は全く違うのですが。

【映画】

北野監督の作品にしばしば見られる「逸脱」「回帰」「暴力」「死」。
「逸脱」に関しては北野監督の作品以外でも、例えばゴダールの作品でもよく見られるし、
特に、ヨーロッパ、フランス映画ではめずらしいことではないように思うのだけれど、
作品によっては、逸脱したまま終わることもあり、逸脱のあと死を迎えることに
なったりもする。ジャームッシュの作品にも、逸脱を取り入れている作品は見られる。

こういった作品は、観る側の解釈に委ねられる場面が多い分、
一度目二度目、観た時によって捉え方が違ってくることがある。

北野監督の作品は、台詞がとても少ないので絵の連続のような進み方をする。
だから、元々プロットに重点を置いてない分、単純に思いがちなのだけど、
数字は哲学で、世の中の事象は数字で表すことができる、というようなことを言っていて、
その単純に思えるプロットという表皮の下にある数的論理に気付く時、
彼の作品は一度目観た時より二度目に面白さを感じるかもしれないと思った。